京都の大学や行政トップ、文化人らで構成するNPO法人「明日の京都 文化遺産プラットフォーム」は20日、京都市と東京都の2会場で記者会見を開き、平安京の正門にあたる「羅城門」の再現への協力を市民や企業らに呼びかけた。呼びかけ人の国際日本文化研究センターの村井康彦名誉教授は「羅城門が建てられた意味を含めて(後世に)伝える必要がある」と再現の意義を強調した。
再建の候補地や費用、完成時期、事業主体などは現時点で決まっておらず、プロジェクトに賛同する個人・団体を募って実現に向けた機運を高めていく。同団体としては当時の建物の構造や工法を忠実に再現し、再現の過程で得られる知見も記録に残したい考え。(日本経済新聞)