有明海の土で「潟焼」 柳川のNPOと備前焼作家取り組み
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

有明の干潟の土を釉薬(ゆうやく)に使った陶芸に取り組んでいるNPOらの記事。海の再生を目的としたNPO法人設立。

有明海の再生に取り組む柳川市のNPO法人「SPERA 森里海・時代を拓(ひら)く」と、備前焼作家の松岡誠悟さん(40)が、干潟の土を釉薬(ゆうやく)に使った陶芸に取り組んでいる。名付けて「潟焼(がたやき)」。地域に身近な原料を使うことで器への親しみや物づくりに関心を持ってもらおうと、体験教室を開いている。

14年4月には旅館の敷地内に窯を造り、本格的に「潟焼」作りをスタートさせた。焼き上がりが均一なガス窯や電気窯でなく、偶発的な色合いが出る木炭を使う窯にこだわった。

これまでに、保育園児に体験をしてもらい、昨年は柳川市観光協会の体験プログラムにも組み込まれた。2人は「安価な器にはない手間を掛け、地域に根ざした干潟の土を使って作る楽しさを感じられる」と魅力をアピールしている。(西日本新聞)

関連記事