栗原・瀬峰駅文庫、惜しまれつつ終着 運営NPOが後片付け
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宮城県栗原市のJR瀬峰駅待合室にある私設の駅待合室文庫が29年の活動を終えた。地元のNPO法人「クリーンせみね」が開設し、全国から寄贈された本を駅の利用者に無料で貸し出していたが、メンバーの高齢化で継続が困難になった。法人は「本を提供してくれた人の善意で今まで続けられた」と感謝する。

駅利用者や住民に本に親しんでもらおうと、待合室に本棚を設置したのは1993年8月。5年後には駅舎隣に数寄屋造りの駅文庫を開設した。駅を拠点に住民主体で文庫を整備する取り組みは珍しく、全国の読書好きなどから小説や絵本、実用書が寄贈された。(河北新報)

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