がん患者、お金の制度手引き NPOが無料サイト
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「がんと暮らしを考える会」(東京都港区)が1月に作ったサイト「がん制度ドック」。無料で利用できる。がんと診断された人の性別や年齢、症状、収入、加入する保険など22の質問に、順に答えるだけ。各制度を解説したページもある。

会の代表は看護師の賢見(けんみ)卓也さん(39)。数年前、一人暮らしの末期がんの女性患者に300万円の借金があった。解決法を見つけるため本人に聞いたところ、リビングニーズ特約のある生命保険に加入していることがわかった。医師から余命わずかと診断された場合に死亡保険金の一部や全部を受け取れる特約だ。

女性は保険金で借金を返済し、世話をしてくれた親族に謝礼を渡せたという。こうした、利用できることに気づきにくい制度やサービスを調べやすくできないか。賢見さんは2011年3月、社会保険労務士や弁護士らに声をかけて勉強会を立ち上げ、サイトづくりを進めてきた。(朝日新聞)

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