「若狭桐油」の商品化目指す 小浜のNPO法人
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若狭地方でかつて生産されていた「若狭桐油(きりゆ)」を復活させるプロジェクトを、小浜市のNPO法人「若狭くらしに水舎」が進めている。原料の落葉樹アブラギリが今も数多く自生し、植生への影響も心配されており、代表理事の中嶌阿児(あこ)さん(35)は「文化財の修復塗料として販路を広めて、里山の保全につなげたい」と意気込む。

若狭くらしに水舎では今後、文化財の修復業者を中心に若狭桐油のサンプルの提供を続け、商品化を目指す。中嶌さんは「利用が増えれば、アブラギリの乱生を防ぎ、環境保全に結び付く」と話し、普及拡大への活動を加速させる。(中日新聞)

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