車いす「飛ばせない」札幌のNPO、超過料捻出に苦慮
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車いすを海外に送るNPO法人に関する記事。この活動をしているのは「『飛んでけ!車いす』の会」というユニークな法人名のNPO。NPO法人設立時の法人名は基本的に自由。頭につけるのは「特定非営利活動法人…」がほとんどだが、「NPO法人…」でもOK。

使われなくなった車いすを海外に送るNPO法人「『飛んでけ!車いす』の会」(札幌)の活動が、岐路に立たされている。海外を旅行する学生らに手荷物として運んでもらってきたが、航空会社が手荷物の大きさ制限を厳格化したことから、運搬台数が激減。会員たちは「車いすが飛ばせない」と頭を悩ませている。

同会によると、1998年の設立以降に海外へ送った車いすは約2500台で、運搬先は計78カ国に上る。しかし、2013年度に131台送ったのに対し、14年度は67台にほぼ半減。15年度も昨年度と同様のペースが続いているという。

同会は対策として、「車いすオーバーチャージ基金」を6月に創設。超過料金を支払うための募金集めを始めた。大地震が発生したネパールへの車いす輸送も急務だとし、同会は「別な輸送方法も検討しながら、引き続き航空各社に協力を求めていきたい」としている。(北海道新聞)

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