NPO設立:猪苗代湖 水質日本一奪還で復興シンボルに
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「日本一きれいな猪苗代湖」を取り戻そう−−。環境省が毎年公表する水質調査で一時は4年連続で日本一になったものの、汚濁が進んで「ランク外」に転落した猪苗代湖の水質を改善させようと、福島県内の大学教授や地元住民ら約30人が3月にも、NPO「輝く猪苗代湖をつくる県民会議」を設立させる。汚濁を食い止めるため、清掃活動や未解明の部分が多い汚濁原因の研究に取り組む。

少ないほど水質が良いとされるCOD(化学的酸素要求量)の量を基に、環境省が毎年公表する湖沼水質ランキングで、猪苗代湖は2002〜05年度、4年連続で全国1位だった。ところが06、07年度は、格付けの前提となる大腸菌群が環境基準を超え、ランク外に。08年度に2位になったが、09年度以降は再びランク外になっている。

さらなる汚濁を食い止めようと、猪苗代湖の水質汚濁研究と保全活動に取り組んできた中村玄正・日大名誉教授が中心となり、数人の発起人が昨年8月ごろからNPOの設立を検討。地元のほか、猪苗代湖を水道の水源とする郡山市の住民も参加し、同11月に県に設立を申請した。3月にも認証され、法人化する見通し。(毎日新聞)

 

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